日々翻訳

出版&映像翻訳:川岸 史 ドイツ語と英語の翻訳をしています

六本木アートナイト2018

今取り組んでいる仕事の情報を開示できるのがだいぶ先だったり、公表できないものだったりというのがしばらく続くので、最近見た面白いものについて書きます。

 

5月26日夕方から27日朝にかけて、六本木アートナイトでいろいろと見てきました。

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■金氏 徹平 パフォーマンス「二種類のトリートメント」

チェルフィッチュ岡田利規の作・演出。

さすが、分かりにくい。

でも要するに、六本木ヒルズだったり、それをはじめとするこの界隈のビルたちが病んでしまっているという話かなと解釈しました。

”真面目な労働者”であるはずの”森さん”が病気になり、検査を受けたところD判定。

それで治療しましょうねということで、医師から「体の力を抜いて 全ての力を抜いて 身をゆだねて 頭をからっぽにして バカになってしまいましょうね……」と言われつづけ、意識は白濁、out of control状態になり、最終的な視線の先にはハリウッドという文字。

これが行われる数時間前のアーティスト・トークでも「俺ら六本木とか嫌いだから」といったようなことを仰っていたので、こういった反体制的なモチーフというのは頷けました。

そういう反骨精神、好きです。

 

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アール・ブリュット&障がいがある人の作品展「共生のエレメントー Dreaming ART Night」

アール・ブリュットがもともと好きなので、これはどうしても見たかった。

写真OKか分からなかったので撮っていないのですが、ハサミと性器の絵と、ヒーローの絵が胸に残りました。どちらの絵のキャプションにも「この絵を描いた作者はいつもこのことについて考えていて、こういう絵ばかり描いている」と書いてあって……そういう一途というか、何かに向かってまっしぐらな人が私は大好きなので、「いいなあ、素敵だなあ」と思いながら見ていました。アール・ブリュットの魅力は上手い下手ではなく、ただそれを描きたいという思いが野心に汚されていない所、ただ描きたいから描いているという思いのまっすぐさ、そういうものがあるから迫力のある作品になるというか。ただつくりたいからつくる。こうありたいなといつも思います。

 

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■「第40回 日本新工芸展」

どれも素敵だったのですが、その中でもとくに二人の人間を象った茶色っぽい土着的な工芸品があり、それが妙に気になってしばらく立ち止まっていたら、同行の夫が「自分もそれはなぜか気になる」と言っていて……何か妙な迫力があったのです。サイズが大きかったわけでも、派手な色遣いをしていたわけでもない。分かりやすく人を惹きつけるテクニックを使っていたわけでもない。なのになぜか「……ん?」と立ち止まり、見てしまう。キャプションがなく、何の説明もなかったので、なぜあんなに迫力があったのか、惹きつけられたのか分からないまま。しかしやはりひとの形をしているものには念が篭もりやすいのでしょうか。

 

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■TOKYO_ANIMA! 2018
どれもよくできていてすごいなあと思ったのですが、中でも以下の二作品が好きです。

【モフモフィクション】今津良樹

動物好きにはたまらない。

意味や解釈など放棄して、ひたすら可愛らしさに溺れたい作品。

 

【鴨が好き】キューライス

ハイセンス。こういうシュールな作品、大好きです。

ソフトクリーム店で結局ソフトクリームを諦める所(しかも店主がずっと汚い感じの咳をしている)、火事で燃えた自分と一緒にコーヒー店に行く所(店主のコーヒーの作り方が素敵)、「鴨が好き」という台詞だけ声が入っている所、唐突に頬を殴られる所……好きなシーンが満載でした。

 

■クラシックなラジオ体操

参加型。

楽しかったです。