日々翻訳

出版&映像翻訳:川岸 史 ドイツ語と英語の翻訳をしています

ニンゲン御破算

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今回の更新も仕事情報ではなく観てきた文化情報です(くだらない雑文を書く場所がもうひとつ欲しくなってきました……)。

 

感想だけだったら別に載せることもないかなと思ったのですが、今回は『当日券の取り方について』

知りたい人が多いはずなのに調べてみると案外情報が出てこず……折角なので書いておきます。

 

シアターコクーンにおける当日券は『前日か当日に電話でとる形式』と『当日開演一時間前から当日券売り場で買う形式」があると思いますが、今回は後者。

 

で、いったい何時間前から並べばいいのか。

たしか『ふくすけ』のときは一時間前でも買えたけれどと思いつつ調べてみると、今回は人気すぎて発売開始の二時間前に行っても買えなかった、三時間前から並ぶべしとの情報が。

 

ここで困ったのが、今回は平日マチネの当日券にチャレンジしたかったため

開演12:30で、当日券の発売開始は11:30

三時間前から並ぶには8:30に行けばいいのだけれど

東急の開店時間は10:00

8:30から10:00まで一体どこに並べばいいのだろう? というのがいくら調べても出てきませんでした。

 

とはいえ行けば現地に人がいるだろうし、聞けば分かるだろうと早めに就寝。当日は電車の遅れ等もあり、結局発売開始二時間半前の9:00に東急に到着。

 

そうしたら先に来て待っている方がいたので、その方に話しかけてニンゲン御破算の当日券のために並んでいることを確認し、その方の後ろに並ぶことに。少ししたら後からほかの方が現れて、どんどん列が形成されていきました。

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①のところで9:00から9:45まで待っていました。ヴィロンに近い方の東急正面入口ではなく、文化村側の入口です。

東急開店の15分前、9:45に東急社員の方が来て軽く説明があり、②の位置に移動(9:45まで①の部分はシャッターが閉まっている)。

10:00に東急が開店。そのまま列を崩さぬようゆっくり移動してシアターコクーンの当日券売り場へ。

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当日券売り場から1メートル程離れたところに列の先頭の掲示があり、ここを起点に列を形成。そして発売開始の15分前に「今日の当日券販売可能枚数は●●枚です。一人につき二枚までご購入できますので、後ろの方に並んでいる方はご購入できない可能性もあります」とのアナウンス。

発売開始の11:30になると先頭から二人ずつ呼ばれて(窓口が二つあるので)購入していきます。

今回、二時間半前から並んだためか比較的前の方に並ぶことができ、すると窓口で「当日券はS席、A席、立見席から選んでご購入できますが」とのこと。

立ち見で見るつもりでしたが、折角なのでS席を購入。

当日券のS席は関係者用にとっておかれた席が流れたものが大半なので、最前列とかではないのですが、通路付近の良いお席であることが多いんですよね。実際この日買えたS席もかなりの良席で、演者が通路を走り回る演出が堪能できました。しばらくもやしだけの食生活になったとしても悔いなし。

 

当日券の取り方についてはこんな感じでした。誰かのお役に立てれば嬉しいです(でももちろん日によって人数や時間配分などに差があると思うので、あくまで参考に留めておいてくださいね)。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに舞台そのものの感想は……最高でした。

ものすごく面白くて、終始笑いっぱなし。

愉快痛快で、見ている間中エネルギーが体にみなぎっていく感覚さえあり

良い舞台を見ると気力が満たされて元気になれるということを改めて実感できました。

大学生のときからサモアリナンズと大人計画が大好きで、その頃からはほぼ皆勤賞で観ているのですが、近年の大人計画公演では岡田くんと田部ちゃんがすごく上手くて良い味を出していて大好きです。『ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン』では寺島しのぶさんに乳首を舐められていた岡田くんでしたが、今回は荒川さんに乳首をいじられており。でもこれが本多劇場だったらDキスさせられていた可能性も大なのでシアターコクーンのお上品さに感謝といった所。松尾さんとノゾエさんのキスシーンも軽めにちゅっという感じだったのでやっぱりお上品。阿部さんもいわずもがな最高だし、皆川さんも平岩さんも村杉さんも平田さんも小松さんも家納さんも全員最高でした(サモアリキャストが沢山出ているのも個人的に嬉しい)。こんな面白いお芝居をつくってくれて皆さん本当にありがとうと最敬礼したい気分で帰りました。

六本木アートナイト2018

今取り組んでいる仕事の情報を開示できるのがだいぶ先だったり、公表できないものだったりというのがしばらく続くので、最近見た面白いものについて書きます。

 

5月26日夕方から27日朝にかけて、六本木アートナイトでいろいろと見てきました。

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■金氏 徹平 パフォーマンス「二種類のトリートメント」

チェルフィッチュ岡田利規の作・演出。

さすが、分かりにくい。

でも要するに、六本木ヒルズだったり、それをはじめとするこの界隈のビルたちが病んでしまっているという話かなと解釈しました。

”真面目な労働者”であるはずの”森さん”が病気になり、検査を受けたところD判定。

それで治療しましょうねということで、医師から「体の力を抜いて 全ての力を抜いて 身をゆだねて 頭をからっぽにして バカになってしまいましょうね……」と言われつづけ、意識は白濁、out of control状態になり、最終的な視線の先にはハリウッドという文字。

これが行われる数時間前のアーティスト・トークでも「俺ら六本木とか嫌いだから」といったようなことを仰っていたので、こういった反体制的なモチーフというのは頷けました。

そういう反骨精神、好きです。

 

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アール・ブリュット&障がいがある人の作品展「共生のエレメントー Dreaming ART Night」

アール・ブリュットがもともと好きなので、これはどうしても見たかった。

写真OKか分からなかったので撮っていないのですが、ハサミと性器の絵と、ヒーローの絵が胸に残りました。どちらの絵のキャプションにも「この絵を描いた作者はいつもこのことについて考えていて、こういう絵ばかり描いている」と書いてあって……そういう一途というか、何かに向かってまっしぐらな人が私は大好きなので、「いいなあ、素敵だなあ」と思いながら見ていました。アール・ブリュットの魅力は上手い下手ではなく、ただそれを描きたいという思いが野心に汚されていない所、ただ描きたいから描いているという思いのまっすぐさ、そういうものがあるから迫力のある作品になるというか。ただつくりたいからつくる。こうありたいなといつも思います。

 

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■「第40回 日本新工芸展」

どれも素敵だったのですが、その中でもとくに二人の人間を象った茶色っぽい土着的な工芸品があり、それが妙に気になってしばらく立ち止まっていたら、同行の夫が「自分もそれはなぜか気になる」と言っていて……何か妙な迫力があったのです。サイズが大きかったわけでも、派手な色遣いをしていたわけでもない。分かりやすく人を惹きつけるテクニックを使っていたわけでもない。なのになぜか「……ん?」と立ち止まり、見てしまう。キャプションがなく、何の説明もなかったので、なぜあんなに迫力があったのか、惹きつけられたのか分からないまま。しかしやはりひとの形をしているものには念が篭もりやすいのでしょうか。

 

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■TOKYO_ANIMA! 2018
どれもよくできていてすごいなあと思ったのですが、中でも以下の二作品が好きです。

【モフモフィクション】今津良樹

動物好きにはたまらない。

意味や解釈など放棄して、ひたすら可愛らしさに溺れたい作品。

 

【鴨が好き】キューライス

ハイセンス。こういうシュールな作品、大好きです。

ソフトクリーム店で結局ソフトクリームを諦める所(しかも店主がずっと汚い感じの咳をしている)、火事で燃えた自分と一緒にコーヒー店に行く所(店主のコーヒーの作り方が素敵)、「鴨が好き」という台詞だけ声が入っている所、唐突に頬を殴られる所……好きなシーンが満載でした。

 

■クラシックなラジオ体操

参加型。

楽しかったです。

通訳翻訳ジャーナル 2018年7月号

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通訳翻訳ジャーナル 2018年7月号が発売になりました。

コラムが掲載されています。

今回は映像と出版、勉強方法の違いについて書きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ところで昨日のGI優駿牝馬、アーモンドアイが勝ちましたね!

好きな馬が勝つのももちろん嬉しいですが、彼女の美しい走りを見ていられるだけでも幸せです(『One・Two・Three』の頃の鞘師里保と重ねつつ)。

オアフ島に行き、アメリカ人の知人に会ってきました。
細々とした仕事を回してくれる人です。いつもはメールでのやりとりなのですが、今回はアラモアナ近くのお店"Yogur Story"で、とても楽しい会合となりました。

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企業のホームページやコミック、資料やマニュアル、難民問題などの短い映像の訳など細々とした案件も仕事の内なのでここに載せるかいつも迷います。でも一つ一つ了承をとるのも手間なので、今のところ載せていません(が、そういうちょっとした案件も、いつでも歓迎です!)。

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あとは毎日散歩したり、カピオラニ公園でジョギングしたり。

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ジョギングや水泳を始めたのは、大学時代の恩師・丘沢静也先生の教えに影響を受けたため。

丘沢先生は、頑張って早く走るのではなく、頑張らずに自分の気持ちよいと感じるペースで走ることを推奨しています。

 

『自分のからだに耳をすましながら日々走ったり泳いだりしていると、自然とお店のレジで「ありがとう」という言葉が出てくるようになった。からだを動かさずに勉強ばかりしていた若い頃はどこか歪だった』と。

 

そういった、授業中に聞いた話が妙に印象に残っていて、社会人になってから十年ほどはジムでゆっくり走ったり泳いだり。

今はもっぱら近所の広い公園で走っています。

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旅先では必ず現地の動物園に行きます。動物や植物が好きなので。

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道端やビーチでも沢山の犬と鳥を見ることができました。

 

今回の記事も、私の仕事ではないのですが、とても嬉しいことだし、少しでも多くの人に知ってもらいたいなと思って書くことにしました。

 

私にはひとつ年上の、とても素敵な従姉妹のお姉ちゃんがいるのですが、彼女が小説家デビューしたのです。

 

規月夕詩というペンネームで、『かたしろ』という小説集を麻布書院という出版社から出しています。

 

麻布書院大賞という新人賞で見事、大賞を獲得してのデビューです。

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 彼女はそれまでにもさまざまな新人賞の最終選考に何度も残っていたので、実力自体はずっとあった。すごいことです。それでもなかなかそこを越えて本を出すのは難しいのですよね。

 

そういう、もうちょっとで上手くいきそうなのに、なかなか上手くいかない。実力はあるのにブレイクスルーが難しい。そんなときでも諦めず努力しつづける。それは、誰でもできることではありません。

 

実は私も数年前に某出版社の小説新人賞で最終選考に残り、担当がついてデビュー目前まで行ったのですが、色々あってだめになり、それから心が折れてしばらく書けなくなってしまったので……彼女を本当に尊敬しています。

 

しかも彼女はスタイルが良く、顔も可愛く、性格も明るくて人当たりがよく、服のセンスまで良いという、「完璧超人なのかな?」と思うくらい魅力的な人なのです(何しろ若い頃はグラビアアイドルをやっていた程なので、決して身内贔屓ではなく!)。

 

小学校に上がる前から素敵なお姉ちゃんで、「こんな人がこの世にいるんだ!?」と思っていましたし、昔からずっと憧れていて、大好きなのです。

 

そんな大好きな彼女が夢を叶えたので、本当に嬉しく、誇らしく、胸がじーんと熱くなってしまいます。

 

とても読みやすい文体で、またホラー風味の世界観が心地よく、それでいて悍ましくはないので女性や怖いのが苦手な方でも読みやすいと思います。

 

一人でも多くの方に興味を持ってもらえたら、読んで頂けたら嬉しいです。

アーモンドアイ勝利!

今日の桜花賞で、見事、アーモンドアイが勝ちました。
馬の図鑑を訳したことがきっかけで競馬に興味を持ち、見るようになってから推している馬がアーモンドアイなのです。

あるレースで見事な末脚を見せた彼女を見て、一目惚れしてしまい……。

最後の数百メートルで軽々と他の馬を抜き去っていく彼女のリズミカルかつダイナミックな走りが好きで、動画を定期的に見返しているほど。

まだ年若い牝馬、つまり女の子が並み居る牡馬たちを抜き去って鮮やかに勝つという『物語』にもぐっと来ました(そのときは牡馬・牝馬混合レースだったので)。

競馬自体まだ見始めて間もないニワカなので、そこまで詳しくないのですが、“推し馬”がいるというのは楽しいものだなと思います。

 

『競馬の快楽』という本で、著者の植島啓司さんが「サニールビー」という牝馬に惚れ込んでいて、彼女のことを「美少女」と何度も表現しているのですが、そう言いたくなる気持ちがすごくよく分かります。

 

馬って本当に美しくて賢くて、人間みたいだなと思う瞬間が多々ありますし、人間に見立ててみたくなります。

『ロメオがライバル』(著:秀良子)という作品で、馬が人間のように描かれているシーンがあるのですが、あれが本当によく分かる。ああいう風に、人間だったらこんな感じかなとつい想像してしまいます。

 

個人的に、アーモンドアイを人間にすると、鞘師里保ちゃんみたいな感じになると思っています。

デビュー当初から輝きまくりの才能の塊、魅力のモンスターのような美少女。

だからモーニング娘。は、道重さゆみ鞘師里保が輝いていた’14が一番好きです(話が脱線……)。


競馬は賭け事なので眉をひそめる人がいるのは分かりますし、昔は自分もそちら側でした。でもいざ嵌ってみると、なかなか楽しいもの。

大金を賭けたり、自分を見失ったりせず、抑制のきく範囲でほんの少しだけ賭けて楽しんでみると、今まで知らなかった世界が見えてきました。

 

 

銀座ニコンサロン

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「理想の猫じゃない」

インベカヲリ★写真展 

4月4日~4月10日10:30-18:30 日曜・休館(※最終日は15:00まで)

@銀座ニコンサロン(東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA 1階)

 

私の仕事でも何でもないのですが、私の写真も展示されているので一応載せようと思ったのと、インベさんが「写真OKだからSNSで沢山拡散して」と仰っていたので(SNSのアカウントは持っていないためブログですが)。

インベさんの写真展には何度も行ったことがあるのですが、パーティーに参加するのはこれが初めて。根っこの部分が人見知りなので人に話しかけるのが苦手なのですが、折角だから交流したいと思って近くにいた方々に話しかけました(結果、楽しかった!)。

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 今回の展示。写真OKとのことなので。

何でゴーグルをかけているの? とパーティーで聞かれたのですが、たしか最初のコンセプトでは「黄泉の国でバカンス」みたいな感じで、ゴーグルと喪服で川に浸かってばしゃばしゃ泳ぐ予定だったのです。でも当日あまりに寒くて川に浸かるカットは少な目となり、その後に山の中を走り回っている写真の方がイメージ通りに撮れたようで、こちら中心となった……といういきさつ。でも確かにこちらの写真の方が、面白いものを探そうと好奇心丸出しでいろんな世界に足を突っ込もうとする、限られた時間を使って人生を全力で楽しもうとする私自身をよく表しているなと感じます。

 

それとトークイベントの質疑応答の際に、「インベさんが美しいと思うものは何ですか」という質問に、「えー、何だろう……」としばし逡巡し、「美しいかどうかで写真を撮っていないので、そういう基準が自分の中にあまりなくて……」と仰っていたのがとても興味深かった。面白いかどうかという基準で撮っているのだそう。最終的に、「水に濡れた姿は美しいと思う。私は女性を撮るとき、水に沈める癖がある」という結論に。

 

あとは、「『何でこんなネガティブな写真ばかり撮るんですか? こんな後ろ向きな作品ばかり撮っていても何にもならないと思います』っていう意見をたまに頂くんですが、自分としては全くそんなつもりで撮っていない。むしろその反対で、前向きな作品を撮っているつもりだ」というお話をしていて、なるほど確かにと思いました。